HONDA STEPVAN
(AOSHIMA 1/20)


 これはモデルカーズ123号の巻頭特集「ホンダ360軽」の作例の為に製作しました。
 何故かアオシマのステップバンのキット、ドレスアップされたバージョンしか発売されていませんので、基本の方針としてノーマルの状態を 再現することを目標といたしました。しかし、一応スケールの表記は1/20ですが、明らかに小さいですね(1/22スケール位かな?)
 ボディはまずはフロントスポイラーを切り離し、全体にサンドペーパーや棒ヤスリをあてて、少し寝ぼけ気味の平面やプレスラインをきちっとさせました。 また、天井に4本走ったリブのモールドは一旦削り落とし、サンルーフの開口部を1ミリプラ板で塞いだ後、0.3ミリプラ板の細切りで 復活させました。そして、各所に入ったスジ彫りはPカッターで深く彫り直しました。その際には省略されているパネルラインも追加しております。 フロントのHONDAのロゴとウィンカーが入る部分は実車とラインが違っていたので、一度ボディから切り離し、形状を修正した後再接着しました。 その際には、真ん中のHONDAのロゴが入る部分はボンネットと一緒に開口するものなので、そのように見えるように注意して接着しました。
 リアゲートは開閉可能にしたいと考え、ボディから慎重に切り離し、それぞれ裏側のディテールを0.3ミリプラ板で追加しつつ、 上側は1ミリプラ板と2ミリプラパイプと延ばしランナーでヒンジを作りました。下側は延ばしランナーでドア側に凸を作り、 車体側にピンバイスで凹を設けることで動くようにしました。
 室内につきましては、床がモーターライズのキット故上げ底であったので、電池ボックスやスイッチの部分を切り落とし、 1ミリプラ板を一面に貼りました。また、右後輪のタイヤハウスがギアが入る関係から室内に張り出す形となっていることから、一度切り離して、 左右対称となる位置で再接着し、整形しました。
 そして、ドアの内張を1ミリから0.3ミリのプラ板や2ミリのプラパイプ等でそれらしく新造しました。リアクォーターウィンドウ(?)の保護の為の棒は0.5ミリの洋白線です。 前後のシートはキットの物は使えなかったので、プラ板で新造しました。後席は一応畳んで荷台と面一になるようにヒンジを設けました。また、ハンドルはフジミのミゼット2のパーツを元にセンター部をプラ板で新造し、 ダッシュボードはスイッチ類の位置を修正し、プラ板や延ばしランナーでディテールを追加しました。
 ホイールはノーマルの鉄製のものを再現するため、キットのホイールのリムの部分と、センターはキャラクターモデル(ガンプラ)用のバーニアで 大きさの合うものを芯に、0.3ミリプラ板等でディテールを追加したものとを組み合わせたものを作成し、レジンで複製しました。
 ライトは当初はガンプラ用の別売りのバーニアのパーツをリムにと考えていましたが、結局それに合ういいライトレンズが見つけられなかったので、 グンゼの1/24スケールのトライアンフTR3のルマン出場車のキットに入っていた補助灯のパーツを用いました。サイドのウィンカーはこれもフジミのミゼット2の クリアーパーツを一回り小さく整形したものを流用しました。
 バックミラー、ボンネットのヒンジ、ウォッシャー液のノズル、アンテナの受け、 バックランプはプラ板で自作です。マフラーの位置がよく解らなかったので、キットのシャシーのモールドを尊重してそれらしい位置に1ミリプラパイプで 作りました。また、運転手のドアと給油口の鍵穴はアルミパイプです。キットには助手席側にも鍵穴のモールドがありましたが、 実車の写真をみると無いようなので、そちらはオミットしました。
 塗装は純正色のウラルグレーをMr.カラーで調色(白+黒+少量の赤と青)し、ピースコンで吹き付けました。その上にオートクリアーを吹き付け、 乾燥後研ぎ出しました。バンパーやフロントグリルはメタリックグレイで塗装しました。なお、車体各所のロゴやバッチは自作デカールです。