PONTIAC BANSHEE
(REVELL 1/25)


 このクルマは先に製作したコルベット・インディと同時期に同様の目的で製作されたコンセプトカーです。向こうがコルベット・スティングレイの未来形を模索しているのに対し、こちらはポンティアック・ファイアーバードのそれにあたります。
 駆動形式はV8エンジン縦置きのFRという古典的なものですが、4人乗りでありながらそれを感じさせない伸びやかなスタイリングは、とても前世紀のクルマとは思えません。 (実際、「バック・トゥー・ザ・フューチャー2」や「デモリションマン」という近未来を舞台にした映画にちらっと登場しています)
 キットはそれが登場したと同時期に発売されたもので、当時の模型誌(MGね)に2台がかっこよく紹介されていて、いつかは自分も揃えてみたいと長年思っておりましたが、ようやくその夢がかないました。これもネットのお陰ですわ、ホンマ。
 製作に関しても、インディと同様特に改造はおこなっておりませんが、運転席のダッシュボードがボディと一体になっていたので、製作がしやすくなるよう切り離して、室内のパーツの方に接着して整形した後、組み立てていきました。また、ボディ後端のアウトレットの部分が別パーツで合いもいまいちだったので整形には少しパテを使いました。
 エンジンや足回りもきちんと再現されており、とても模型を作った感が得られるキットです。どこぞのダイキャストシャシーのキットでは決して味わえるものではありませんな。
 塗装は染め上がりを防止するための銀入りのサフェーサーを吹いた後、ガイアカラーの白を吹いた後自分で調色した濃い目の赤を吹き、さらにオートクリアーを吹いて研ぎ出しました。
 キャノピーはキットを手にした時点でゴムのタイヤに接していて、その部分が溶けていたので一度紙やすりを全面にあてて、コンパウンドで磨き倒しました。そして塗装の際のマスキングにはとても苦労しました。 丁度マスキングテープも切れかかってましたし。