MAZDA ROADSTAR
(FUJIMI 1/24)


 2007年の最初の完成品はモデルカーズの「今月の1台」のために製作したフジミのマツダ・ロードスターです。このキット、既に他の模型誌でも作例が紹介されていて昨年のオートモデラーの集いでもたくさんの作品を見てるはほぼ同時期に湘南モデルカー愛好会の北澤会長もブログで製作過程を紹介しているはと、いたいけな私はもうプレッシャーかかりまくりなのでした。
 キット自体はかなりの高評価を受けていて、実際手にしてみるとパーツも結構細分化してあるものの、かつてのエンスーシリーズを発売していた頃の雰囲気とはまた異なり、遮二無二パーツを細かくすることなく、うまいこと力を抜くところは抜いているような、かなり考え込まれて構成されているような感じです。 このキットは、スプリングによりサスペションが可動するようになっており、そのためパーツもかなり細分化されてまして(今までのフジミならほんのわずかのパーツだったりする)組み立てがちょっと複雑です。また各パーツのあわせが結構タイトで調整が必要でした。
 室内はオープンカーで丸見えになるので気になるところですが、これらのパーツはモールドもステアリング中央のマツダのエンブレム以外はしっかりしており、シフトパターンまでちゃんと判別できます。ここは実車の写真等の資料をじっくり見て細部を塗装してやりましょう。特にシートの出来が素晴らしい。厚みも形も申し分なし!ステッチのモールドも小気味良い。ここはそれが目立つようにグレードの設定を「VS」ということにしてシート等をタンで塗ってみました。また、メーターにはデカールが用意されていますが、メーター全てがバラバラですし銀のトリムを塗装しなければいけないのでちと初心者には難しいかなと思いました。今回は追加工作としてシートベルトを絶縁用のアセテートテープで、バックルをタミヤのウィングセットに付属のエッチングパーツを使って再現しました。
 このキットはエンジンルームも再現されてますが、その構成一寸変わってます。エンジン本体はパーツ化されてますが、ミッションのことは全く忘れてる、けどパイプ類のパーツ化が結構なされていて、キットのままでも十分精密さが感じられます。キットのインストにこのパーツは実車のこれなんだよという解説がなされていることも含めて、なんとなくアメリカのキットに近い雰囲気を感じました。
今回、編集部からの塗装の指示は赤でしたので、(ということは実車ではトゥルーレッドですか)前から一度試してみたかったガイアカラーのブライトレッドで塗装してみました。流石に隠ぺい力がr.カラーより強いみたい。発色も鮮やかです。また、ボディのプラスチックから染料が塗装面に染み出してこないよう、下地にはシルバーを吹いております。そのため塗装の食いつきが悪く、パーツを組んでいる際にも剥がれてしまう箇所がところどころ発生してしまいました。クリアーをかける前にフロントのエンブレムのデカールを貼りますがちと大きいような気がします。この辺りはできればメタルインレットなんて入っているといいと思うのはちと欲張り過ぎですかと思ったら、その後ホワイトボディにエッチングパーツのエンブレムが付いたデラックスバージョンが発売されてました。なんてこったい。
 このキットには、ありがたいことにウィンドウをマスキングするためのシールが付属しておりますが、実際使ってみますと粘着力が強く、剥がすときに糊が少しパーツの方に残ってしまいました。タミヤさんのキットに入っているものの材質の方が正直ずっと使いやすいですね。
 そして小物をボディに取り付けていきますが、ライト周りはメッキパーツが奢られていて、これまた嬉しいですね。おまけにウィンカーやストップランプ等も色の付いたクリアパーツでいたでりつくせりです。 幌のパーツもかなりきつきつなので、周りをやすりで削りました。このキット全体的にパーツの合いがきつく、塗料の厚さを考えておかないと組む時に苦労しますね。今後作られる方はご注意を。