MITSUBISHI FUSO CANTER
(FUJIMI 1/32)


 というわけで、2007年から始まった「颯」シリーズの第1弾、三菱ふそうキャンターですが、ここ数年のフジミのキットクオリティの急激な向上がこのキットにもみられまして、基本的には全く手を入れるところが無い素晴らしいキットとなっております。
 そんなわけで、モデルカーズ編集部からはキット付属のビールケースを生かして仕上げるという依頼でしたが、全くの素組をもう1台作るという余裕をかましてしまいました。
 (ホントかよ)数少ない追加工作した点としましては、デカールで再現されるボンネットのロゴを1段高くするため、同じ形の0.3ミリプラ板を切り出してその上にデカールを貼ったことと、荷台の下に設けられるバッテリーのパーツにメーカーのロゴの自作デカール(YUASA)を作って貼ったこと位でしょうか。
 キットを製作するにあたって注意する点としましては、キットのプラスチックの材質が柔らかく、ちょっとしたことでフックや取っ手のモールドが曲がったりとれてしまったりするので気をつけましょう。実際私は、荷台のあおり戸をマスキングして塗装している際に、フックの類いが全てマスキングテープの方にもってかれました。(あ〜びっくりした)


 塗装は2台とも自分で調色した緑色で行い、1台は工場出たての新車状態、もう1台は使い込んで錆が浮いて来た状態で仕上げました。汚しやエイジングはアーマーモデリングの記事を参考にし、タミヤエナメルの黄色や青や白や茶色とペトロールでフィルタリングを行いました。
 ビールケースは実物がプラスチックの無塗装なので、キットの物もそのようにしましたが、スケール感を考えるとつや消しクリアーを吹いた方が良かったかもしれませんね。あと誌面に載る事を考えて、ビールメーカーのロゴをケースに描く事は止めたのですが、他の模型誌ではちゃんと描かれたものが載っていたのを見ますと、そんなことは気にしてはいけなかったのかな?と今はちょっと後悔しています。
 この颯シリーズもいくつか車種も増えて来て、他メーカーからも同スケールの2tトラックがキット化されるようになってきました。今後が楽しみなジャンルです。