AUDI R8
(GERMAN REVELL 1/24)


 2006年に販売を開始したアウディR8は、2003年のフランクフルトモーターショーで披露されたコンセプトカーである「アウディ・ルマン・クワトロ」をベースにしたスポーツカーで、随所にル・マン24時間レースに出走したR8レースカーのテクノロジーが組み込まれているということで、まさに公道を走るレーシングカーなクルマの1台なのです。
 キットはドイツレベルのオリジナルキットで、たしか発売してすぐ(2007年12月)に購入して組み立て始めたのですが、模型誌に掲載する作例を優先させておりましたので完成まで約2年かかってしまいました。
 キットは完成後全く見えなくなる4輪駆動の足回りもパーツ化されており、組んだ人だけが解るところが、なんとなく得した気分になります。また、室内も多くのパーツでしっかり再現され、完成した雰囲気は満点です。(特にシートの厚みはいつも裏打ちが必要な国産メーカーも見習ってほしいところであります)
 しかし、このメーカーを組み立てる際の常として、各パーツの摺り合せは少し時間をかけることが必要で、エンジンフードの部分には少しだけプラ板のお世話になりました。また、ボディとシャシーの接合は国産メーカーと異なり接着を前提としておりますが、パーツのそりが合わず接着だけでは心もとないので、接着したうえでピンバイスでボディとシャシーを通す穴を開け、金属線を通して補強しております。
 塗装は銀に白を混ぜてアルミシルバーを調色してピースコンで吹きつけ、ボディサイドのパネルはカーボンパターンのデカールを貼り付けました。また、ボディ前後のアウディのエンブレムはキットのデカールは使用せず、アルプスのプリンターの光沢シルバーで自作デカールを作成し貼り付けました。